和尚が申す

日別アーカイブ: 2010年4月30日

政治考 (どうする鳩山)

政治考 (どうする鳩山)

民主党政権になって8ヶ月、あの夏の夜の夢からまさかこんなことになるとは誰も思っていなかったな。

しかし考えてみれば無理もない、金権腐敗の権化である自民党田中派の幹部と労働組合の幹部、更には自民党政権に純粋に否を唱える中堅議員の三者が、政権と言う果実を口にしたいがためだけの野合に安易に相乗りした当然の帰結と言えよう。
しかも政権を取るためにはかなりの無理をしている。
小泉構造内閣の余波で大きく変わった政治の主導も、これをぶち壊すためには何でも手を付けたきらいがある。

しなくても良い連立では憲法問題で躓くのはあたりまえなのに、まさかその前の普天間でこけてしまうとはね。
政治主導はいいのだがこの普天間問題でも官僚の根回しなどもいいとは言わないが、何も無いよりはずっといいに決まっている。

政権を取りたいが故に行った言動は今や足を引っ張る形になってしまっている。

例えて言うなら井の中の蛙とも言うべき愚行の数々は内閣の支持率に大いに繁栄していることだろう。

できもしない政策を自ら期限を切って約束するという、政治家としてはあまりに稚拙な振る舞いと言わざるを得ない。

まぁ慣れないことということで気の毒ということも思うのだが、何といっても国政の場である。すみませんでしたは通らないだろう。
解散が無ければこのまま4年間は政権は続くだろうけど、鳩山内閣は5月で終わりだと思う。

金持ちのボンボンには国のトップと言うこと自体が無理だったし、彼こそが一番の犠牲者だったかもしれない。

見ていて何ともほのかな人間性を感じるだけに、本当にかわいそうだと思う気持ちも出てくる。
願わくば引き際だけはしっかりとしたものにして欲しいと思う。